道草日和

関西から信州松本へ移住8年目。浅間温泉♨在中。登山やジョギングで出会う風景、お花と野鳥の記録。

元善光寺ー善光寺ウルトラオリエンテーリング175km

前回の善光寺の御開帳を記念して開催された松本城善光寺ウルトラオリエンテーリング64kmから早6年。その後、善光寺から松本城への逆コースや善光寺上田城など、毎年コースを変え開催されました。記念すべき今年の御開帳はコロナ禍によって行事は来年に延期されましたが、オリエンテーリング飯田市元善光寺から善光寺までの約175kmという100マイルの壮大なウルトラマラソンとして開催されました。

私は滋賀県にいた第1回大会から選手として参加させていただき、長野に移住した現在、今回はスタッフとして去年からコース試走などでお手伝いさせていただきました。
参加の定員は100名とし、コロナ禍にも関わらず100名近いほぼ定員のエントリー。しかし東京大阪愛知など、大都市圏の緊急事態宣言で直前になって辞退者が出て、結局出走者は80名近くの人数となりました。大会自体もコロナ禍で開催が困難な中、長野県は緊急事態宣言外の地域であること、定員100名と数を絞っての小規模開催、そして何よりオリエンテーリングという分散型の競技ということで、スタッフもコロナ禍で数少ない中、皆さんの頑張りで無事開催にこぎつけました。
海外国内の100マイルやウルトラマラソン出場経験豊富なランナーがエントリー。5月15日朝6時、飯田市元善光寺をスタート。当日は曇り空で残念ながら中央アルプス南アルプスは見えませんでしたが、南信ののどかな田畑を駆け抜け、名刹や名所のポイントを巡りながら北上。蒸し暑さという過酷な条件と、アップダウンが連続するコースに多くの選手が疲労、リタイアする中、生き残った選手が塩尻や松本方面へ着く頃には夜間となりました。そこからは3つの峠を超える山道。しかし前日とは打って変わって雨が強く降る寒さとの戦い。まさに過酷な100マイルとなりました。

そんな過酷なコースを見事走り抜いたのはわずか33名の猛者。完走率は約半分。しかし、コロナ禍で他の100マイルやウルトラマラソンなどの大きな大会が軒並み中止になる中、このレースで出られた喜び、過酷なコースながら巡礼の歴史街道の素晴らしさに選手たちの疲労の中にも笑顔が溢れ、スタッフとしても大会が無事終了できてほっとしました。

私は1日目はスタートから第2エイドとなる箕輪まで約60kmをサポートランナーとして走らせていただき、2日目は長野に移動してゴールの善光寺でゴールシーンの撮影カメラマンを務めさせていただきました。

大会プロデューサーで長野オリエンテーリング協会の木村氏による壮大なアイデアから始まったこの大会。次回はまた何になるのか楽しみですが、次回はコロナが収まり、より多くのランナーにまた信州の歴史街道を楽しんでいただきたいと思います。

http://uomz.jp/

早朝6時、元善光寺スタート

壮大な175kmに挑戦する猛者たち

ポイントの一つ物見櫓

南信は田植えの時期でした

カメラマンにポーズを決めるランナー

175kmという壮大な距離を走り抜いて、
善光寺へと入ってきた選手。